2018年05月30日

樹木医 小倉さんの樹勢回復講習会が室蘭民報社で紹介されました。

森ネットの講師団の一員であり、森ネットの理事でもある小倉さんの活動です。

2018.05.29室蘭民報 記事内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

樹木医の小倉さんが剪定ポイントを解説【伊達】

樹木医による「樹勢回復講習会」が26日、伊達市南稀府町の牛舎川公園で開かれ、参加者らが樹木の剪定(せんてい)や腐朽修復の方法などを学んだ。

同市の緑化キャンペーンの一環で、毎年会場を選んで開催している。樹木医の小倉五郎さんが、葉の茂りや日光の当たり具合を見ながら剪定のポイントを説明。「枝の先端の形を意識して」と話し、園内の樹木で実技を交ぜて剪定の重要性を指導した。

ほかにも幹の傷を見ながらの腐朽部の整形や修復方法などの解説に参加者らは感心して聴き入っていた。

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樹木の剪定や腐朽修復の方法などを説明する小倉さん(左端)

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posted by 管理人 at 10:29| 樹木実践講座

2018年05月29日

樹勢回復講習会5/26

小倉樹木医による、樹木の剪定(カキの木含む)や腐朽部の修復などの講習会が実施されました。主催は伊達市都市住宅課。伊達市牛舎川自然公園。(編集きむら)

P5260136全体像b

1.樹木腐朽部の修復 (カキの木)

P52601492腐朽部修復前おぐらb

↑ここを 小倉樹木医 ↓枝切りの痕腐、朽が進んでいる

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↓出ている部分を切る 補助の宇井さん

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腐朽部をさらに削ります

imageimageimage塗布image

周りの生きている樹皮を削り細胞の活性化をはかります

imageimageimage充填剤(自然系)image

元の枝の形になるように成形ができました。人工樹皮塗布後は樹皮が覆うのを待ちます。

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2.不要枝の切り落とし方と剪定の基本

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樹木の剪定b

樹木の剪定bb

3.カキの木の剪定(実つきを良くするため、果樹は枝全体に日が当たるように剪定する)

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剪定前↑ 剪定後↓

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posted by 管理人 at 08:33| 樹木実践講座

2018年05月02日

植物の生育は、まずは根から始まります。    小倉 五郎

春にハウスの中に花の苗を植えると、中々苗が大きくなってくれません(写真左側)。水分が少ないか、養分が少ないのかと心配になります。

1か月後ようやく苗が成長しはじめ、ほっとします。(写真・真ん中の苗)

植物は条件がそろえば必ず光合成をしますので、炭水化物を生成しているはずです。では1か月間、苗は殆ど大きくなっていませんが、その養分はどこへ行ったのでしょうか。植物は生きていく為に人と同じように養分を消費しますが、写真でご覧のように、多くは根に行っていたのです。根が大きくなってから、地上部が生育を開始します。

根が大きくなれば、茎・葉が大きくなる。茎・葉が大きくなれば、根が大きくなる関係に入ります。成長ホルモンが介在しているといわれています。

2か月後には右側の写真のように、順調に生育が進み、うまく育ったと一安心です。

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球根や宿根草は秋の終わりには、地上部は殆ど枯れてしまいますが、実は秋に土の中で根が大きく育つほど、次の年の生育が旺盛になります。それで花が咲き終わっても、放置をせずに、草取りなどの手入れをする必要があります。分かってはいるのですが、中々できない作業です。まずは「根づくり」を促す事がやはり大切な事なのです。

菊のさし芽でも同じ様な経過をたどります。根が十分に発根してから茎・葉が生育を始めます。この時期「さし芽」床は電熱線で夜間も15度Cに保ち、1か月ほどで、右側の写真のように根が大きく育ってきます。この後1週間ほど外気に慣らしてから、畑に定植します。

(写真は左からさし芽用茎・さし芽後15日後・30日後です。)

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右側の小菊苗は3月下旬にさし芽をして、開花は8月お盆の仏花用になります。

posted by 管理人 at 21:03| 樹木医のページ

2018年02月19日

「プラグトレイ」に種まき =冬も続く花農家の仕事=

今年は寒さが厳しく、畑の温度計では1月下旬に−20C度近くになりました。

私が32年前伊達に来てから、一番の最低気温でした。気象の変動が大きくなっている事を実感しました。例年は雪の少ない日高地方で、大雪により甚大なビニールハウスの倒壊が発生してしまいました。大変でしょうが、再起される事を願っています。

昨日キュウイフルーツの枝の剪定を始めましたが、枝の色が黒ずんでいるのに気づきました。枝を切ってみると、断面がくすんだ色で、枯れていました。ビックリしました。キュウイフルーツの枝の耐寒温度が−15度Cである事は、文献で知っていましたが、ガックリしました。後はは春に根元近くから新しい枝が出てくれたらと、樹木医としても願うだけです。

昨年の秋には、スターチス・ゴデチャ・ナデシコなど種まきをスタートしていますが、2月になり本格的に「種まき」から農作業がスタートです。

外気温はマイナスですが、日光が当たればビニールハウスの中は20度C以上になります。もちろん夜間はマイナス気温なので、電熱線で播種床を加温します。

以前は育苗箱という箱の中全体に用土を入れて、溝を切って種を撒いていました。現在はセルトレイまたはプラグトレイと呼ばれる、小さく仕切りがついたマスの中に種を撒きます。こうする事で定植時に、根を崩して痛む事を防ぐ方法を取ります。

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写真はヒマワリの種まきで2月初めに播種しました。一つのマスに3粒を入れて土をかぶせます。4〜5日で発芽が始まり、一か月ほどで定植になります。ヒマワリの場合、小さなマスの中に3粒の種を撒く事により、密植状態で育てます。こうする事で細長い茎に小さく花を咲かせる事ができます。更に定植してからも、大きく育たないよう「葉取り」などの技術的工夫を凝らします。

昨年から育ててきた苗は、まもなくハウス内に定植の時期を迎かえます。外の景色はまだ冬ですが、ビニールハウス内は、もう無理やり春です。

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posted by 管理人 at 13:00| 日記

2018年01月14日

樹木の耐凍度

   樹木の生育には年間を通しての温度・降水量や土壌条件などが関係している。本州で生育する樹木が北海道で生育できない大きな理由に、どの程度の低温に耐えるのかという耐凍度がある。伊達では、時折ヤブツバキが庭に生育しているのを見たりするが、暖かい地域で生育する木なので、樹勢が今ひとつという感じがしている。

   それで耐凍度を調べてみると、ヤブツバキの生育北限地、青森県夏泊の採取枝では−18℃だそうだ。他の樹種では常緑樹のシラカシで−15℃、富有カキで−15℃、ネムノキで−17℃、スギで−20℃である。この数値をみれば、他地域からの移入木は落葉樹・針葉樹で、耐凍度−15℃以下であれば道南地方で何とか生育はできる事が伺える。

それでは道内で自生する樹木の耐凍度を調べると、ミズナラ・エゾヤマザクラで−30℃、カツラ・ハルニレで−45℃、ナナカマドで−70℃、シラカンバでは実に−120℃、針葉樹のトドマツで−30℃である。道内に自生している樹木がいかに寒冷な気候に適しているかが分る。

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(だて歴史の杜公園=市民の森づくりの会による自生木植樹:11年目)

二酸化炭素削減が大きな課題になっている今日、公園緑地など市街地の基本的緑には、写真のようなミズナラ・オニグルミ・ヤチダモ・ガマズミなど寒さに適し、大きく健全に育つ地域の自生木を数多く植えたいものです。

posted by 管理人 at 14:14| 日記
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